2009年04月30日
大逃亡 | |
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和田慎二さんの代表作品と言えば?
私はやっぱり「スケバン刑事」ですね!
でも、「スケバン刑事」よりも前に、すでに、こう言う作品群で読者を既に魅了していた和田慎二さん。
私はたまに親に隠れて読む別冊マーガレットで読んできました。
本当にカッコよかったんです。ストーリーが。
初出は昭和49年(1974年)の1~2月号。スケバン刑事のほんとにちょっと前だと思います。
今、改めてこの物語を読んでみると、「ギューギュー詰め!!」って言う感じ。
140ページ強の物語なんですけど、ラブロマンスで、ハードボイルドで、サスペンスで、復讐劇あり、骨肉の争いあり、自然破壊あり、宗教色あり、イジメあり、弱者が強者に転身あり・・・と、てんこ盛り!
全ストーリーをご紹介すると・・・・
1・主人公の江木万里亜は祖父の遺産を相続した孤児。
2・そこにイジワルで強欲な親戚紫戸一家が乗り込んでくる。万里亜はこき使われ日陰の存在に。
3・荻圭一と言う恋人がおり(銀行家の息子)今にもプロポーズされそう。
4・紫戸おばやいとこたちは、圭一のプロポーズを阻もうと画策。
5・襲われた万里亜は、紫戸の長男を刺してしまう。
6・そして万里亜は少年院へ。
7・おしとやかで優しい娘だった万里亜は、少年院で鍛えられ黒バラの刺青を彫られ、強く逞しくなり「黒バラの万里亜」の異名を持つほどになる。
8・少年院を脱走
9・そのとき保護司の沼重三に硫酸をぶっかける。あの痣の由来はここに。
10・紫戸では財産を手に入れるには実印が必要と知りショックを受けている。
11・マリアは、かつての恋人圭一と紫戸の娘が婚約したのを知りショック。
12・街で「黒バラの万里亜」の名をとどろかせる。
13・沼に追われ街を出て、とある孤児院を兼ねた教会に身を寄せる。
14・ローレンス・タルボット、ティムという二人の神父に迎え入れられ(沼が追ってきたがローレンス神父が追い払う。川に飲み込まれる沼。)一時は反抗するもこの教会に落ち着き、やがては孤児たちに「マリア・ママ」と慕われる存在に。
15・妹分の律子と本当の姉妹のように慕いあう。
16・教会のある山が開発計画の一部に。
17・開発を手がけているのが、かつての恋人圭一だった。
18・しかし、山に異変が。地震の頻発、トリなどがいなくなったこと。
19・圭一のパートナーの女社長は律子の恋人の母親だった。開発を取りやめる。
20・律子を人質に圭一や紫戸が開発を迫る。
21・律子を救うべくマリアはかつてのマリアに戻り、乗り込む。
22・律子、マリアの過去を知る。
23・救出のドサクサで「実印」が刀の小柄から出現。
24・大きな地震に襲われ、地面が割れる。
25・マリアを追いかけてきた沼が地面の裂け目に落ち込み
26・助けようとするマリアの
27・背中に爆発したドラム缶の破片がささり
28・気付くとマリアは教会のベッドの上で
29・愛するものたちに見とられながら
30・惜しまれつつその短い生涯を静かに終えたのだった。
・・・・って、こんな紹介でいいのかな(^_^;)。
まぁパッと見ただけでもこれだけのものが詰め込まれてるんだから、やっぱり「てんこ盛り」と言えるんじゃないかと思いますが、いかがでしょう?
作品はもちろん、これだけじゃなく、そこここに胸にグッと来るエピソードが満載で、すごい充実感のある一冊です。
ともかくマリアの生き様がカッコいいんですよ!憧れたんですよ~~こう言うのに。
「少年院」とか「孤児院」とか「教会」とかね。子どもだったから・・・(^_^;)。
マリアを見守るティム神父の優しいまなざしとプラトニックな愛情もいいですよね。
これは今読んでもやっぱり「萌え」です。
グッと来ますね。いろんな意味で。
沼重三は、はじめて麻宮サキに会ったとき、思わず「万里亜!」と叫びますよね。
マリアはサキとそっくりなんですよね。。。っていうか、全員万里亜ですけど(笑)。
なぜか金髪(笑)。そしてちょうちん袖にベルト(笑)。

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