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ふくれっつらのプリンセス/岩館真理子

2005年07月11日
岩館真理子自選集 (6) ふくれっつらのプリンセス 集英社文庫―コミック版
岩館 真理子
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◆ふくれっつらのプリンセス…1981年21号~32号
週間マーガレット連載

+++あらすじ+++


雨の日に、恋人のぎゅうちゃんが久しぶりにはじめを訪ねて家にやってきた。
しかし、それは別れ話のためだった。はじめは大好きなぎゅうちゃんに失恋してしまったのだ。
はじめの恋を応援してくれていた人、ラジオのディレクターの「俊さん」。
リスナーと直接電話をするコーナーの、「おわりと馬吉くんの恋」は人気ものだった。
その俊さんと知らずにはじめはディスコで出会う。そして、なんとなくお付き合いが始まるのだが。

+++

この、「俊さん」!!!
めっっっっちゃ、いい男です!!!
私だったらぎゅうちゃんなんか放っておいて、即乗り換える。っていうか、乗り換えるも何も多分一目惚れする。多分じゃなくて絶対する!!
岩館作品の中で、いちばーーーんかっこよくて好きなのがこの「俊さん」!もう、見ただけで胸キュンって、音がする。マジっす(笑)

で、大薮にもまして謎なのがこの「牛島=ぎゅうちゃん」だ。これのどこが良いの?とはじめに訊きたい。
好きな人に振られて、しかもあいてはとっくに手が届かないところにいたなんて、すっごくかわいそうだけど、でもいいじゃん!俊さんがいるんだし!
大好き度はかなり高いけど、謎の多い作品だわ(笑)


+++

はじめは、俊さんとなんとなくお付き合いを始めるんだけど、どうしてもぎゅうちゃんを忘れられない。
いつまでも中途半端な気持ちでいることに耐えられず、夏休みにぎゅうちゃんのいる北海道へ行くことにした。
そこで、はじめが知った真実とは…。
ぎゅうちゃんは、同じ大学の女性と結婚していたということだった!!

打ちのめされたはじめがスナックで大滝詠一の「恋するカレン」を聴くんだけど、このシーンは切なかったです。
「振られるとわかるまで何秒かかっただろう…」
自分を「何秒どころか、何年も…」と振り返って落ち込むはじめが切なかった!

ラストは俊さんがラジオで語る、おわりと馬吉くんの顛末。
リスナーが二人の仲はほんとうに終ったの?と聞くけど、それに応えて俊さんは…。

ひとつ終ったからすぐに次のふたつめが始まるわけではないので。
それを暖かく見守る俊さんが、やっぱり、とってもとってもいい男なんだよね~~~♪
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