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星守る犬/村上たかし

2009年09月12日
4575301434星守る犬
双葉社 2009-07

by G-Tools


WEB上ですごい人気で「泣ける!」と評判の「星守る犬」、ネッ友のあさみさんに貸していただき読むことが出来ました。ありがとうございます。

朽ち果てた車の中で寄り添うように、男性と一頭の犬の遺体が発見された。鑑定の結果は男性が死後1年。だが犬は死後わずか3ヶ月。この時間差が意味するものとは? それは哀しくも愉快な一人と一頭の、残されたわずかな“生”を生き抜く旅の終着点―。 (Amazon)

と、ありますように、ある男とその飼い犬が悲しい死を遂げるまでの最後の時間を主に描いてあるのですが、犬の視点で描かれていて、その犬が主を慕う様がものすごく健気でかわいいです。
しかし、全編読んで思うのは、犬が主を慕う健気さよりも、この主人公の男の一生の悲惨さ・・・でしょうか。普通の男として普通に一生を終える(たとえ病気で人よりも早く仕舞えてしまったとしても)はずのこの男が、どこでどう間違ったらこんな人生の終焉を迎えなければならないのか・・・その理不尽さに唖然としてしまいました。
私はこれを読みながら「イントゥ・ザ・ワイルド」という映画を思い出したのですが、「イントゥ・ザ・ワイルド」は、ある意味、主人公自らその生活を選んだわけです。でも、こちらは・・・。
夫を捨てた奥さんの仕打ちはどうでしょうか。私も人の妻としてやはり、おいおいそれはないんじゃない?と思ってしまいました。良妻でもなんでもない私ですら。そこにきっと何かがあったに違いないのですけど、漫画を読む限りはひたすら奥さんに頭にきましたね。
逆に、人生を諦めるように、そのまま「延命」もせずに「終焉」を受け入れた主人公にたいして、私は、今までの言葉と矛盾するかもしれないけど、潔さと、ある種の憧れを抱きました。
いいじゃないか、何もかも捨て、身ひとつになり、たったひとりで人生を終えて行くという選択肢も。あの男が不幸だったと誰に決め付けられましょう。(それなら「自殺」はいいのか、と言われたら、私は自殺は良いと思いません)
書評の中で、犬がかわいそうだ、生活保護を受けるなりして、自分の身や犬を救うべきだった。。という意見も多いですが、まぁそれも一理あるなぁと思いながらも、この二人はこれでよかったんじゃないか?とも思えるのです。
男の悲惨な人生、だけどそこにある自由。。。。
奇妙に嫌悪と憧れが同居する不思議な読後感です。
泣けはしなかったけど、色々と考えさせられました。

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[ま行のマンガ家]他 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
Re: ネット上でも本屋でも。
トミーさん、コメントありがとうございます\(^o^)/
うーん。ちょっと落ち込む漫画ですよね。
なんとか良い方に考えてみるけれど、感動と言うよりも、ズシンと来るって言う部分もあります。
人それぞれなので、トミーさんが読まれてどう思われるか、分かりませんけど・・・。
是非とも読んで!!とは、言えない気がします。私的には。
読まないほうが良かった。と思う方もいらっしゃる漫画だと思いました。
ネット上でも本屋でも。
 ネット友人たちも話題にしているし、本屋では山積み状態なんですが、あらすじを読んでしまうと買うに買えなくて。今ちょうど だんな が病気中で見につまされそうだし、そんな時に泣けて落ち込むような物は読みたくない気もするし。

 こういうものってやはり自分の状態が良い時に読んだ方がいいのかも。
 あとで誰かに借りて読みたいと思います。

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