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週末のメニュー/岩館真理子

2005年07月25日
週末のメニュー
岩館 真理子
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集英社マーガレットコミックス
◆週末のメニュー…1984年39号~47号
◆シルエット…1985年30号 週マ連載、掲載

◆週末のメニュー

「おいしい関係」の続編。
たまこは大学を辞めて服飾関係の専門学校に行き始める。
コーチとは二度と会わないと思っていたが、その兄のところで働く現実ではそうもいかず。
今日子は、安藤とのあいだに子どもが出来て、しかし、安藤は今日子と別れるという。今日子はコーチ(浩二)と結婚すると言い出す。

うーん。周囲のたまこへの態度になんか、腹が立つ。
たまこは結構健気だし、将来の事、自分の夢を持って前向きに頑張ろうとしている。でもなんだか、前向きってところがクローズアップされないんだよね。損な人だと思う。気持ちを相手に伝えるのも本当に不器用で…。いらいらもするけど、その不器用さが愛しかったりする。
コーチは結局たまこには一目ぼれしたと思われる。それを正直に言いなさい。中学生じゃないんだから、好きな相手は苛めたいなんて、ガキ過ぎるぞ。

たまこと今日子のバトル以上におそろしいのが、コーチたちの母親たち。
たちというのは…。
実は、この兄弟は異母兄弟だったのだ。
つまり、姉の夫を妹が乗っ取り、生まれたのが浩二だったと…。
これがさら~っと描かれてるのですが、実際には凄まじいことですよ。
「キララのキ」なんかも、一人の男を巡る姉妹の戦いが描かれてるけど、岩館さんのマンガは本当にドロドロした関係を美しく描いてありますね。

今日子も嫌いだけど、浩二の母親も好感が持てないわ~。

最後に夜中に夢中で浩二を訪ねるたまこの健気さが切ない。
でも、コーチみたいなひとと恋愛したら、どうなることやら。
「むずかしいひと」だもんね。



◆シルエット

会社のお金を使い込んでしまった…
その姉の逃亡に付き合わされる、血のつながりのない弟。二人の逃亡劇の結末は…。

義理の姉に振り回される弟の可愛さよ。岩館さんは「おとうと」ってのがお好きなようだ^^
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