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左の眼の悪霊/和田慎二

2011年07月11日
4592116046左の眼の悪霊 (花とゆめCOMICS 和田慎二傑作集)
和田 慎二
白泉社 1975-10

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ささやかながら追悼の気持ちをこめて・・・。

収録作品
●「左の眼の悪霊」 初出 花とゆめ 昭和50年(1975年)第13、14号
●「校舎は燃えているか!?」 同 第15号
●「パパにくびったけ」 同 第17号
●リョーシャとミオ  不明 (処女作に近いそうです)



まず表題作「左の眼の悪霊」のご紹介を・・・。
和田作品に特徴的な、非少女マンガ的で、スケールの大きなサスペンスです。ホラー要素もあり。
神恭一郎が活躍しますので、「神恭一郎事件簿 3」にも収録されています。
「スケバン刑事」でおなじみの「黒メガネ」=「暗闇警視」もチラッと登場し、警視の「黒メガネ」のワケが紐解かれています。
そして特筆すべきは、和田慎二さんご本人が「岩田慎二」と言う名前で、主要人物として登場し、活躍していることです。

4840104891神恭一郎事件簿 3 (MFコミックス)
和田 慎二
メディアファクトリー 2003-04-23

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【あらすじ】
少年鑑別所を出所した潤子とケイ。鑑別所で知り合った二人は大親友。
皿洗いをしているときに、突然現れた弁護士によって、ケイが「ツグミ館」の相続人候補だと知らされる。
そして「ツグミ館」にやってきたケイと付き添う潤子の二人。
そこには、館につかえるシジマという不気味な老女と、相続権を持つ候補としての先客葉月亜矢、そして亜矢の雇ったボディガードの神恭一郎がいた。
亜矢の目は青い眼。
ツグミ館を相続するための資格は、当主織永家の血筋と青い眼だと言う。
そしてケイの眼もまた、左の眼だけが青いと言う「金眼妖眼(ヘテロクロミア)」なのだった。
真の相続者は、ケイと亜矢の二人がしばらく滞在し、どちらがふさわしいか見極めて、シジマの一存で決定されると言う。
ツグミ館の庭は、一面真っ赤なケシが咲き乱れ、青銅でできた大きな竜の像が数体と、ツボと短剣を持った不気味な石像が24体、森には眼をえぐり抜かれた犬の死骸があり、ツグミは潤子たちの目をめがけて襲う。そのうえ、ケシの下から不思議な歌が聞こえてくる。。と、得体が知れない不気味な出来事が続くのであった。
あるとき潤子が、恋人の「男なのに少女漫画家」の話を、神に聞かせているのを陰で聞いたケイはショックを受け、「開かずの間」に入る。そこで何かが起き、潤子たちがケイを見つけたときは、ケイは自分の右目をえぐりぬいていたのだった。
そのときからケイの様子が一転。気弱で優しかったケイの面影はなく、冷酷で威圧的になっていた。


【感想】
一言であらすじを書こうとしても難しい。
相変わらずの和田ワールド、色んな要素がぎっしりとてんこ盛りです。
もともとは、イギリス人であった先祖が信長に重用されて帰化して、一国一城の主となった。
それが織永家の始まりです。不遇にも城を潰され日本史から消されてしまった織永の魂は、いつしかここに王国を復活させようと機会を狙いつつ、地面の下に巨大帝国を築いていて、その魂=眼の悪霊は傀儡としての子孫を求めていて、ケイに白羽の矢が立ったということですね。
亜矢の碧眼はニセモノだったので・・・ケイの黒いほうの右目を抉り出し、目玉の悪霊はケイに憑依したんです。
ということで、サスペンス要素あり、女同士の友情あり、ゾンビィありのホラー要素ありの、ともかくてんこ盛り状態。
地下帝国への入り口などは、不気味な手のひらでできた階段で、こういうのを見ると本当にぞくぞくします。
地下帝国の様子がまた、インディジョーンズ張りのおどろおどろしさで(笑)。
200年かけてこれを作ったって、どんな執念・・・(笑)。
その中で逆さに吊り下げられてなお涼しい顔をしている神恭一郎!萌え!!(笑)
ガンさんこと、和田慎二モデルの岩田慎二少女漫画家の活躍で危ないところを逃れるあたり、憎い演出ですし。
潤子はやっぱり、女だてらに拳銃(ハジキと呼ぶよね~)を扱うし、度胸据わっていてカッコイイ!
人間のゆがんだ野心や欲望はとてつもない負のパワーを生み出す。打ち砕くのもやっぱり人間の「正義」なのかもしれません・・・というようなオチで、キレイにまとまりました!
これはファンなら必読の作品でしょうね。


当時、花とゆめで、この「左の眼の悪霊」と「校舎は燃えているか!?」言わずと知れた「スケバン刑事」の前身です・・・これと、一号あけて「パパにくびったけ」と読みきり作品を続けざまに発表していますね。どんだけ人気者だったか分かるというものですね。

またおいおい、和田作品のご紹介を続けていくつもりです。





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[や・ら・わ行のマンガ家]和田慎二 | Comments(0) | Trackback(0)
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