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呪われた孤島/和田慎二

2011年07月14日
norowaretakotou



追悼 第2弾です

収録作品
●「呪われた孤島」 初出 別冊マーガレット 昭和49年(1974年) 8~9月号
●「怪盗アマリリス」 同 昭和48年(1973年) 11月号


【あらすじ】
日本海にある人口若干100人の孤島は無医村だった。
そこにあるとき若くて美しい女医、日下部亜矢が赴任してきた。
総出で歓迎する島民達。
最初は島民と、少なくとも表面上は打ち解けている様子の亜矢だったが、徐々に正体を現し始める。
それは、村人から毟り取れる限りのカネを毟ろうとする、カネの亡者だったのだ!!
島には恐ろしい毒雲がいて、島民は手を焼いていた。
しかし、八千代菊という菊のエキスが毒を中和することを島民達は長い間の経験から知っていた。
女医の亜矢はそれに目をつけ、八千代菊を独り占めにした。
村長の小座蔵剛三は、亜矢の操る毒クモにかまれて瀕死の重態。
どうしても、亜矢の持つエキスが必要だ。
しかし、女医はエキスを欲しいのなら島の宝物である「小判」(※これは、その昔島の付近で難破した大名の船から引き上げられた千両箱に入っており、島民で分け合い、家宝としていたもの)を引き換えによこせという。
小座蔵剛三の娘の曜子は、島民に貸してくれるように頼むが、誰一人貸してくれるものはない。
そうして、剛三は皆が見守る中息を引き取ってしまう。
島民を恨む曜子。。。
しかし、剛三の遺言を見てみんなの真意を知ることになる。
剛三は、村の未来を憂い、愛娘の洋子に医者になるように遺言を残したのだ。
その学費は、剛三の意思に同調した島民全員が差し出した「小判」を換金したものだったのだ。
島民全員の後押しを受けて、この島から脱出し、医大に行く決意をする曜子。
しかし、亜矢はその計画を知り、断固として邪魔をするのだった・・・・。


【感想】
これはねーーーーよく出来た物語と思いますよ。
和田さんの作品の中でも旧いほうだけど、今読んでも全然古臭い感じがしない!
それどころかいまこれ、ドラマやノベライズにしても充分面白いものが出来るんじゃないの?と言う感じします。
(いや、実写化は反対なんだけども・・・)
亜矢という悪役と曜子というヒロインの闘い、これも勧善懲悪で読者の気持ちをひきつけます。
亜矢は例によって、徹底的に悪者に描かれていて、何も考えずに憎めるので気持ちいいぐらいです。
(前回書いた「左の眼の悪霊」でも、亜矢は悪役の名前でしたっけね)
父親を殺され、愛する島を踏みにじられたヒロイン曜子の復讐譚でもありますが、憎しみに駆られているわけではなく、あくまでヒューマニズムの域。
でも、いったん、にっくき仇と向き合えば、スタントマンも真っ青な活躍ぶりと、ナイフ投げの腕。
それもそのはず、そう言う場面に備えて、日ごろからダーツの腕も磨いていたのですからね!(笑)
女医にしても相当アクロバティックなことやるし(天井に潜んだり・・)この辺は、和田漫画ならではって感じですね。
医大で知り合った間久部ことマックという男子医学生とのロマンスもあるんだけど、曜子は恋愛に現を抜かしたりはしない!!いつだって島のことを第一に考えているのです。
だからロマンスはあっさりしたもの。そこも、やっぱり読者としては嬉しい感じですよね。
リゾート地として開発が行われることも決まり(でも、自然を残す方向で言うことなし!)曜子の弟茂も彼女が出来て、未来は明るい。

亜矢を好きだった遠藤は可哀想だし、殺された島のみんなも気の毒だけど、それを除けば、とても爽やかで後味のよいハッピーエンドです!



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[や・ら・わ行のマンガ家]和田慎二 | Comments(0) | Trackback(0)
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