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時計じかけのオレンジジャム/和田慎二

2011年07月25日
4886530338時計じかけのオレンジ・ジャム (St comics)
和田 慎二
大都社 1993-07

by G-Tools
時計じかけのオレンジジャム

和田作品、続きます。

この本の存在は実は初めて知ったのです。
「恵子とパパ」シリーズをひとつに集めたものなんですね!
こんなコミックがあったなんて、すごく嬉しい一冊ですよね!

収録作品と、初出は以下のとおりです。

●パパ!   1971年別マ9月号
●パパとパイプ   1973年別マ6月号
●白い学生服    1974年別マ11月号
●パパにくびったけ    1975年花とゆめ17号
●バニラエッセンスの午後    1975年花とゆめ増刊号
●ライダーより愛をこめて    1976年花とゆめ増刊号
●時計じかけのオレンジジャム    1979年花とゆめ20・21号
●いとこにキッス     1982年花とゆめ増刊5月号
●ホットケーキ物語(番外編)    1972年別マ2月号

このほかに「まえがき」「あとがき」そして途中で「ライダーたちのこと」が挿入されています。

和田さんのデビュー作が、このシリーズの「パパ!」だそうです。
そのまえに、別マのマンガスクールで受賞して、その作品は雑誌に載らず、その代わりに同じ枚数(16p)のものを書けと言われたそうで、それが「パパ!」だとのことです。
私がどの作品を雑誌で読み、単行本で読んだのか、あまりはっきりとは覚えてません(^_^;)。
初期の作品と言う印象が強いけど、こうしてみると意外にも、1980年代まで続いていたんですね!!

肝心の内容はというと、母親がなくなったあと、作家の父親と恵子は3匹のネコ(ネコの名前は、ライダー1号、2号、V3・・・そして後にアマゾンも加わります)と一緒に暮らしていて、その日常にほんのちょっと特別なことが起きたときの事を描いている物語です。

「パパ!」では、恵子が、パパとある女性が一緒にいるところを見て、旧いアルバムの中の「パパの初恋の人」だと思いいたり、パパの不実にショックを受け、家を飛び出してしまうんです。
恵子は学校で写真部に入っていて(バレー部との掛け持ちなのだ!)写真部長のオサムさんといい感じ。この後も恵子と修さんの愛は変わらず、ずっと続いていきます。
家を飛び出た恵子が暴漢に襲われそうになっているところに、オサムさんとパパがやってきて、ふたりで不良どもをばったばったとなぎ倒していく、そして恵子の誤解を晴らす・・と言う物語です。
パパはタバコが大好きで、チェーンスモーカー。パイプでモクモクとタバコを吸っています。
今だったらきっとNGですよね。


「パパとパイプ」
あるとき恵子の前に若い女性が現れて「私があなただったかも知れない」と意味深な言葉を残します。
時を同じくして、パパの小説の連載打ち切りの連絡が次々と入ってくる。
その原因は、恵子が会った女性にあった。
その人は、パパが昔愛した人の娘さんだった??。
そしてその人が大金持ちらしくて、出版社に働きかけて、パパの連載を止めさせたと言うわけ。
パパが大事に持っているパイプのことを、その人が知っていたので(そのパイプを贈ったのは、その人の母親だと言うのだ)、恵子はてっきりパパが今でもその人のお母さんを愛していると思い込んでしまった。
傷つく恵子と、その女性を前にして、パパは昔のことを・・・恵子のママのことをどんなに愛していたか、どんなに今も大好きかを語って聞かせるのでした。。。。。。


「白い学生服」
山崎家に居付いている白い学生服を着た書生さん(って言ってもいいよね?)の近藤真吾。
かれがどうしてこの家にやってきたのかが描かれています。
そしてどうして彼の学生服は白いのかも。
戦闘服なんだそうですよ。
喧嘩相手の血で染まって真っ赤になるころには、真吾にたてつく輩は居なくなっている・・という意味だそうです。
で、真吾は山崎家をいたく恨んでいる。なぜか?
これもまたパパの恋愛がらみでして。
それについて、あんまり事情を知らない真吾がある誤解をして、勝手に突っ走って逆恨みして・・みたいな?
でも、恵子の優しく慈しみ深い性格に心を開いて・・・。
作家志望で、有望なのをパパも知っていたので、書生として預かることにしたんです。
誤解が解けた真吾の両親も、やり直すと言うことで、めでたしめでたし♪


「パパにくびったけ!」
髪の長いコケティッシュな転校生、桜田香織。
恵子がパパのために図書館で借りたい本が持ち出し禁止だったので困っていると、香織が助けてくれました。
「持っているから貸してあげる。その代わり、噂の素敵な書生を紹介して!」と言うのです。
しかし、香織が一目ぼれしたのは、真吾じゃなく、なんとパパだった!!
パパの妻の座、そして娘の座・・・ひょっとして奪われてしまう?・・と恵子は不安になってしまう。
そんな折恵子は盲腸炎で入院するんですね。
「香織さんがいてくれるのならあたしなんかいらないよね・・」
と傷つく恵子に、パパはママがどんなに望んで恵子を産んだのか、話して聞かせました。
愛されていることが分かって恵子も改めてパパのことが大好きになりましたとさ!


「バニラエッセンスの午後」
オサムさんといよいよいい感じの恵子。
二人のデートが心配でパパもこっそりあとをつけます。
恵子とオサムさんはデートでいちゃいちゃ膝枕など・・・♥
けしからん!と思うパパだけど、ママのことも思い出してしんみりと・・・。
ついついクセでタバコを吸い始めてしまった。最近パパの影響で喫煙を始めたライダー達まで!!
茂みからモクモクと煙を出したので、隠れてるのが恵子にばれてパイを投げられちゃいました。
・・・でも、ばれたのはライダー達だけ。パパは上手く逃げたみたい。
そして投げつけたバニラエッセンスの香りが立ち込めて、二人はもっと甘いムードになって・・キスを・・♥♥
家に帰ってみると、自分をつけたらしい痕跡があれやこれや残っていて、パパに染み付いている(恵子に投げられた)バニラの香りでばれてしまったのでしたとさ。


「ライダーより愛をこめて」
オサムさんと初デート初キスからこっち、少し険悪なムードの恵子とパパ。
恵子はオサムさんに夢中だし、パパは寂しくてしかたがないし・・・。
そんなとき、ライダー達が家出を??
最近の恵子とパパがけんかばかりしているから、出て行ってしまったのでは・・と、猛反省、泣きながら探す恵子とパパ。
必死で探してみると、空き地にいた!ライダー達が3匹揃って!!
・・・ん?
4匹います。
可愛いメスのシマ猫が捨てられていたのです。
恵子は縞模様だからと、アマゾンと名づけ、皆で仲良く家路につくのでした。


「時計じかけのオレンジジャム」
これは恵子が高校の成績不振で心配したパパが家庭教師をつけようとする話です。
ところがやってきた家庭教師の毬先生(住み込み)はママに似ていて、パパはどっきり。
手作りのオレンジジャムはパパの好みの味でした。
ついにパパは毬先生に求愛・・・!!!!!
でも、毬先生もパパを好きだといいながら「奥様の笑顔は消せません」と言う書置きを残して、家を出てしまったのです。
がっかりなパパ・・・・・・・・・・。
でも実はそれは、恵子のたくらみだったのです。
パパの好みの、何となくママに似た女性(役者志望)をつれてきたんです!
なんとも策略家の恵子ですね。
「パパの好みは知り尽くしている」というわけ。
でも、毬先生が去った後、やってきた家庭教師は超ハンサム!
恵子の好み・・!!?
それは実はパパがしくんで・・・・・・・こんなところでも親子だなーって言う話ね(笑)


「いとこにキス」
いきなり山崎家に押しかけ居候としてやってきた、いとこの薫子に振り回される話です。
薫子はレズで恵子を気に入ってモノにしようとたくらんでるんだけど、なかなか恵子が思うようにならないから、ついに写真部のオサムさんを篭絡して恵子をガッカリさせて男嫌いにさせようと、ヌードモデルになります。(もともとモデル)
でも、全然いやらしい目で見ない、写真家の目でしか薫子を見ないオサムに、降参するんです。
ここで特筆は、パパとママが駆け落ちで結婚したので、ママは自分の親族と付き合いがなかったということ。
薫子は結構ひどい女で、アマゾンを勝手に友達に譲っちゃう・・!
ライダー達は必死でアマゾンを探します。
その頃、なんとその家で、アマゾンに結婚の話が持ち上がり・・・・。
やっとライダー達がアマゾンの匂いを見つけたときは、協会でアマゾンは花嫁衣裳を着ていたのです・・!!!
これ、映画の「卒業」のパロディになっていて楽しい~!!


「パパとホットケーキ」
番外編です。なぜなら、ここではパパは死んでしまっているから。
ノッコちゃんっていう幼い女の子が、恵子にホットケーキを作ってくれるんだけど、恵子にとってホットケーキは、パパとの大事な想い出の味。パパが作るホットケーキ以外は食べないと決めていたんだけど・・・・・。

あとがきで、これが2作目の「恵子とパパ」で、これで終わりにするつもりだったということがかかれてます。
でも、ファンから抗議が上がったらしいですね。
なんでパパを殺したの~~って。
だから、シリーズが復活して、こんなに長く続いたそうです。

アクションやミステリーで長編を書くことが多かった。それととバランスを取るように、このシリーズでは思い切り優しい気持ちになって描いたとのこと。

「立ち止まらなければ 不幸は一瞬の通りすがり
 だからライダーたちはいつも元気いっぱい♡」

という和田先生の手書きの文字が、今だからこそ心にすっと沁みてきます。
自分の死も、いつまでも嘆いているんじゃないよ・・
というメッセージみたいにきこえるのは、きっと私だけじゃないですよね??


この本も七生子さんにお借りしました。
素敵で貴重な本を貸してくださりありがとうございました。。。

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[や・ら・わ行のマンガ家]和田慎二 | Comments(0) | Trackback(0)
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