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修道士ファルコ/青池保子

2012年02月24日
1ヶ月間更新しないでいると、トップ記事に広告が挟まれてしまいます(^^ゞ。
そういうことがないように、今までやってきたのに、最近「広告度」が高いのです。
決して漫画を読んでないって言うこともないんですけど・・・
気合入れて感想書いたり、紹介させていただくって言うことが・・・ちょっと・・・・
怠けています(^_^;) ごめんなさい。。。

4592886275修道士ファルコ (白泉社文庫)
青池 保子
白泉社 2005-11-15

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最近読んだ漫画は、青池保子さんの「サラディンの日」と「修道士ファルコ」。
なんか、急激に、サラディンについて知りたくなりまして・・・。
でも、十字軍側の主人公なので、イスラムの大英雄サラディンのことは「敵」として書かれていて、結果的にはサラディンについてはそれほど書かれてないんですけども・・・。
でも、面白かったです。
「サラディンの日」を買ったときに、一緒に目に留まった「修道士ファルコ」も買ったんです。
これもまた面白かったです~~。
ドイツのリリエンタール修道院を舞台に繰り広げられる「ミステリー」みたいな話です。
主人公のファルコ、なんと頭を剃っていません。
ちなみに、カトリックのお坊さんたちの頭のツルツルは「トンスラ」って言うらしいですね。
青池さんもあれがきらいだったみたい。嫌いっていうか・・・カッコよくないですもんね(爆)。
だから主人公のファルコにはトンスラがない!
本来なら許されないんですが、ファルコの頭には痣があるんですよ。
その痣がいかにもいやらしくて聖職にかかわる僧たちをもたぶらかすほど。
だから痣が消えるまでトンスラを禁じられてしまっているんです。
どんな痣かというと・・・・・キスマークなんですよ(笑)。
この痣を他の修道士や院長たちが恐れる有様といったら(笑)。
だから、ファルコだけはトンスラがなくて「かっこいい」ままなんです。
元は腕の立つ剣客だったファルコ、修道院に降りかかるいろんな問題をその腕で解決していきます。
頼りになるファルコ・・・だから修道士でありながらもモテてしまったりも・・・。
14世紀の修道院での暮らしぶりや文化習慣など垣間見るのも面白いです。
なんといってもファルコをはじめ、登場人物が魅力的ですよね~!
ファルコは俗世から離れたいと願ってるのに、どうしても結局俗世のときの杵柄っていうか、剣を持ったりしてしまうんですよね。。。で、それがまたかっこいいんです。
文句を言いつつも結局そうせざるを得ないファルコのおかしさ(笑)。
また、羊の心臓の(すっごく気が弱い)院長はじめ、院長の代わりにリリエンタール修道院を取り仕切っている副院長、そしてナルシストの写字生アルヌルフや俗世では役人だったオドなど個性的なメンバーがそろっていて、いざというときには協力し合う形で事件の解明に尽力するさまが、大変面白いです。


※写字生⇒印刷技術がなかったからひたすら書き写すことしかできないんですね?だからその役割の修道士がいたってことですね
ちょっと「薔薇の名前」を思い出しますね(*^_^*)
ああいう「物悲しい」「おどろおどろしい」イメージとぜんぜん違う修道院の姿。
すごく面白かったです!!






4253176011サラディンの日 (秋田文庫)
青池 保子
秋田書店 2000-11

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ついでにこれも貼ってしまおう。
大好きな映画!

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[あ行のマンガ家]青池保子 | Comments(0) | Trackback(0)
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