2012年05月09日
![]() | 予告犯 1 (ヤングジャンプコミックス) 筒井 哲也 集英社 2012-04-10 by G-Tools |
書店で新刊コーナーにあって、思わずジャケ買いしました。
私の好みかしら~~と思って。
そしたらビンゴビンゴ!面白かった!
後日朝日新聞の読書のページのコミックのコーナーに登場して、おお、これは!感想上げとかないと!!と思ったのです。
要するに、インターネットを通じて、犯行の予告をして、実際にその通りに事件が起きる。
いったい犯人は誰なのか?
っていう話なんですけど。
ジャケットの絵を見ていただくと、描かれている通り、犯人はこんな風に新聞で作ったマスクをかぶって犯行声明を録画して、それをネットに犯行予告としてあげているのです。(本の中ではyoutubeじゃなくて【yourtube】です)
被害者は、実は全員、何らかの理由で社会的に反感を買っている人物。
たとえば、バイト先の飲食店でゴキブリを天ぷらにしてSNSで発表したとか・・・。
だから、犯人と言っても義賊的な意味がある(と本人たちは思ってるらしい)。
そして、事件のセンセーショナルさが当然のごとく世の中のネット世代に広がり、大きな波紋を広げていくのです。
かなりリアルです。
絵空事とは思われません。
ゴキブリの事件なんか、実際に似たようなことがあって騒ぎになりましたよね。
で、いったい誰が犯人なのか?
次の標的は誰なのか?
と思うのですが。
犯人像は早くも1巻の後半で分かります。ここには書きませんが。
前半では、いくら義賊的とはいえ、世間を騒がせて個人的制裁を加えると言うやり方に賛同できません。
(レイプ事件を擁護した発言をした男子が、この犯人の餌食になっていますが、本当に悪いのは、擁護した発言をしたこの被害者ではなく、レイプ事件を起こしたその犯人ですしね。
コイツが「悪くない」と言ってるわけじゃなくて・・・。
多分、レイプ犯は法律で裁かれるけれど、こういうバカな発言をするやつを取り締まることができないので、ターゲットになるんだろうと思いますが・・・。)
でも、後半。
犯人の背景がわかるにつれ、急速に物語りに釣り込まれていきます。
ありそう!本当にこんなことあるかも・・!
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炎上
動画投稿サイト(ユアtube・笑)やニッコリ生放送(笑)
いまどきのネットユーザーたちにはあまりにもリアルな設定じゃないでしょうか。
犯人たちに対する警察は、警視庁のサイバー犯罪対策課。
班長は吉野絵里香、26歳警部補、超美人だけど容赦のない厳しさを持つオトコマエな女性。
この人も魅力的だし、犯人もこうなってくると応援したくなる。
今後の展開が非常に楽しみな一冊です。
ちなみに冒頭ではゲームソフトを違法にアップロードした中学生が家宅捜索を受けています。
で、損害賠償は450億円ですって。
ゆめゆめ、こんなことをしようとは思わないように・・・ね!(^_^;)
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