2012年08月30日
![]() | ひらひら 国芳一門浮世譚 岡田屋 鉄蔵 太田出版 2011-11-29 by G-Tools |
面白かったです~!
歌川国芳という実在の浮世絵師(もしも名前を知らなくても、その浮世絵を見れば誰でも一度や二度は見たことある)一門のところに、身元不明の自殺未遂者がやってきて、やがて一門の名をもらうまでが描かれていて、当時の生活観もリアルで生々しいし、浮世絵師たちの暮らしぶりも物珍しいし、絵もきれいだし、男たちもかっこいい。
そこに、主人公の身元はいったい??というところで、ミステリーチックな魅力がプラスされて、ますます面白いのです。
そこには、浮世絵師たちとはまた別の「武士」の精神が描かれていて、なんだか江戸がすごく身近に迫ってくる感じの作品です。
自殺未遂者というのは、田坂伝八郎。歌川一門がある夜屋形船で宴会をしているとき、その男が川に身投げをしたのです。救ったのが、歌川一門の親玉、歌川国芳。
自分が助けた縁から、そして、何気に伝八郎に絵心があることから、一門に迎え入れます。
どうやら武士のような田坂伝八郎。
だけど、身元はおろか、なぜ身投げをしたのか、どういう過去があったのか、一切口をつぐみます。
ミステリアスな「後輩」に、おおむね温かい先輩絵師たち。
中には辛らつな先輩もいますけど・・(^_^;)
そんな中で徐々に心を開いていくのですが、伝八は内心、自分の所業に苦しんでいます。
そしてついに、その所業により、役所に捕らえられてしまう。。
伝八のやったこととは・・・。
1巻完結ながら見事です。おススメ(*^_^*)
あさみさんにお借りしました。ありがとうございます!
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