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えすとえむ/IPPO

2013年05月25日
408879494XIPPO 1 (ヤングジャンプコミックス)
えすとえむ
集英社 2012-12-10

by G-Tools


以前読んだ「うどんの女」もかなり淡々とした物語だったと思うけど、個人的には世評ほど感銘も受けなかった・・・かな。(^_^;)
でも、今回読んだ「IPPO」は、その淡々としたところがとても印象的。
多くを語らないんだけど、全部わかってしまう、行間で語る漫画と言うか。
余計なものを削いで削いで、ものすごくシンプルにしてあるんだけど、なんかこう、多くのことが伝わってくるんですよね。

主人公の歩は、イタリア人の靴職人の孫。祖父(ノンノ)は日本人の祖母と結婚し、日本で自分の店を構えていたが、祖母の死をきっかけにイギリスに帰っていった。
また、歩も親の離婚をきっかけに、イタリアの祖父のもとへ身を寄せ、靴職人として修行を経た後、日本に帰り祖父の店の跡地に、自分の店を開くのです。

オーダーメイドの靴・・・・ピスポークって言うそうですけど、それって、お値段いくらかかるか知っていますか?
私は知りませんでしたけど(^_^;)歩は一足30万円で作っています。
たかっ!!(@_@;)
と思うけど、ピスポークとしては普通のお値段のようですね。
ネットで検索すると、いろんなお店があって、30万円なんて、ふつーふつー!!
(私なんて3万円の靴すら買えない・・3,000円ってところですよ)
でも、歩が作った靴をはいたユーザーの表情を見ていると、私も一生に一度ぐらいこういう靴を履いてみたいなぁ・・・と思わされます。
工程も、まず木の型から取るらしいです。今はコンピューターで3Dとかでも出来るらしいけど(実際に検索して出てきたお店はコンピューター使ってるところがありました)、こだわりがあるから歩は型(ラストって言うらしい)から手作り。
履く人の歩き方のクセ、体調、好み・・・好みと言うのは性格によっても変わるから、その人の性格も考えてデザインしたりして。
素材選びも慎重に、丁寧に。顧客とじっくりと丹念に話し合って決めていきます。
出来合いの靴を買うことに比べたら、まどろっこしい気もしますが(お店になくて取り寄せしてもらうだけでも「待たされる」感があるのに・・)実はこういう時間が一番楽しくて贅沢なひと時なのでしょうか。
仮縫いしてもらって、ためしに履いてみて、気に入らなければ作り直すことも。
出来上がるまでに、最低2ヶ月ですって・・・!

歩の靴をはいた人は、みんな驚嘆します。
どんだけ履き心地がいいんだろう?
履いてみたくなりますよね?
足にしっかりとフィットして、地面をきちんとつかんで歩ける、靴自体は決して軽くないのに、重みを感じさせず疲れにくい靴・・・。
いいなぁ~。憧れますね!

歩のお店には、3人のお客さんと、知り合いが二人訪ねてきます。
最初の客は、まったく「おまかせ」で靴を注文。
ふたりめは事故で左足を失ったモデル。
もうひとりは、父親の会社とともに靴も受け継いだ男性。
どのひとにもドラマがある。靴の物語だけど、靴を通して人間ドラマが描かれているのです。
こってりじゃなく、あっさりと・・。
なのに、とても心に響きました。

そして、訪ねてきた知り合いのうち一人はイタリアで知り合った同じく靴職人で、でも、リペア専門(修理)。
歩の店に転がり込んで居候職人になります。
またもうひとりは、イタリアのはとこで、歩にイタリアへ帰ってくるように説得に来ました。

今後も物語は続くんだろうし、読みたい気持ちはあるけれど、たとえここで終わっても恨みがましい気持ちにはなれない、そんな感じを受けました。


余談だけど、歩のイタリア修行時代、「耳をすませば」の天沢聖司くんを思い出しました(笑)。
彼もイタリアでこんな風にバイオリンを作ってるかな。と。



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