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岩館真理子ReviewList

2003年09月23日
岩館さんの作品は、岩館さんがデビューして間もなくの頃、マーガレットに掲載された「やっぱり女の子?」「シンデレラは6月生まれ」あたりを当時読んで一気にはまりました。その後多少ブランクはあったものの、もう30年ぐらいのファン歴になります。
彼女の作品の魅力はなんと言っても少女たちの美しさと、繊細さ、そしてナイーブさ。繊細な線で描かれた少女たちは異次元でしか表現できないその魅力にあふれています。
そして、岩館作品に登場する美しい女たちは、時には残酷です。
残酷でわがままで傲慢…繊細な美しさとのギャップがたまらないんです。岩館作品には、いつも女同士の醜い争いが描かれています。
時には姉妹、時には母と娘、従姉妹、血のつながった女同士の間にあるどろどろした感情が、美しい絵にコーティングされているのです。
またコメディー調の作品も数々ありますがその天然振りというか、とぼけた感じはどこにもない魅力があります。
わたしがでも、岩館作品が好きなのはなぜなんだろう。
どこがすきなんだろう。と考えてみると
「押し付けがましくないから」って言うのが大きいかも。
岩館漫画を読んで「元気になれる」とか「パワーをもらえる」とか「前向きになれる」って言うのはない・・・ですよね。
どっちかというと、切なさや寂しさがそこかしこにある。
そこがすき。
ハッピーエンドで終わる物語にも、ラストに漂う一抹の寂しさや切なさがあり、胸に風が吹き込んで、それを手で塞ぎたくなるような、上手く言えないけど、そんな「どうしていいかわからない」不安な感じ。
こんな奇妙な切なさを味わわせてくれるひとは、岩館真理子さんだけ。
だから好きなのです。


おしおきしちゃうから!
  +キッスはせがまないで!

初恋時代
  +落第します

ふたりの童話
グリーンハウスはどこですか?
  +あの星をひとつぶ

17年目
となりの住人
  +さたでい・ぱあく…1978年
  +約束…1979年
  +メモランダム

チャイ夢
4月の庭の子供たち
乙女坂戦争
ふくれっつらのプリンセス
ガラスの花束にして
えんじぇる
1月にはChristmas
  +赤く淡い夜が好き

森子物語
  +えんじぇるⅤ
  +昔 赤いレンガの道で

わたしが人魚になった日
  +街も星もきみも
  +幾千夜
  +センチメンタルリング

おいしい関係
週末のメニュー
遠い星を数えて
まるでシャボン
きみは3丁目の月
  +静かな訪問者
  +クリスマス★ホーリー

五番街を歩こう
   +第1話:金魚草のこころ
   +第2話:紫陽花の陰に猫はいる
   +第3話:カルミア
  +月夜のつばめ

うちのママが言うことには
冷蔵庫にパイナップル・パイ
白いサテンのリボン
  +アイリスの小鉢
  +天使の耳朶
  +花咲く森の乙女

キララのキ
薔薇の頬
  +ヴィヴィアンの赤い爪
  +黄昏
  +世界で一番

ママリリス
アリスにお願い
こどもは何でも知っている
まだ8月の美術館
  +まだ八月の美術館 
  +天気図 
  +春の国 
  +ホロホロ鳥 
  +美代子さんの日記 
  +ピーチとシナモン 
  +さよならの約束

雲の名前
  +夏がくれば思い出す
  +綺麗

月と雲の間
アマリリス
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